■2014/03/22
そ ろそろ気候がよくなってきました。冬の間、ほとんど乗ることのなかったロードを車に積んで出かけることにします。場所は美咲町の丘陵地帯、二上山から繋が る山塊です。山の上の比較的平らな所に耕地や集落が開けており、それらを結ぶように道がのびています。この山に巻かれた鉢巻のような道をロードで辿ります。 岡山県の主だった山々をコースの各所から望むことができる気持ちのよいエリアです。
部屋から出すとき、車に乗せるとき、そして下ろすとき、重量の軽いロードバイクの取り回しのよさは格別です。
そして走り出せば、しばらく忘れていたロードバイクを駆る感覚が蘇ってきます。知らず知らずスピードが上がり、距離も伸びます。つくづく素晴らしい乗り物だなと思わずにはいられません。
北方向、勝山から湯原方面、星山から櫃ヶ仙につながる稜線を望む。
二上山の頂上直下、両山寺というお寺の前からの眺めです。見晴るかす山々、左方東北方面から視線を右へ、那岐山から後山、八塔寺、そして瀬戸内の小豆島方面まで見ることができます。写真4枚目、遥か遠く、山の上にかすかに白く見えるのは岡山国際サーキット。
棚田風景。
真ん中の写真、向かいの山の中腹に赤土色の家が見えます。エクス・アン・プロバンスでセザンヌが描いた風景画を彷彿とさせるような光景です。
大山の見えるスポットに来ました。針葉樹の右側の画面中央、稜線がはっきりせず雲と見まごうばかりですが、他を圧する存在感で真っ白な大山南壁が見えています。
針葉樹の右奥に大山、画面中央で美しい山容を見せているのは剣森山。左方、遥かに見えるのは道後山方面。
上の段の写真左、青い稜線の向こうに蒜山三座の下蒜山と中蒜山が見えています。写真右、三角に見えるのが角ヶ仙、左の大きな山容が泉山。
この日は、国道53号線の津山市福田付近(美咲町から津山市に入った辺り)でごみ拾い清掃をして帰りました。常々、ひどいと思い、気になっていた所です。
■2014/03/23
前日のライドに味をしめ、この日もロードバイクを持ち出しました。車をデポする所も同じですが、昨日とは少しコースを変えて走ります。晴れていますが霞がかかっており、前日のような遠望は望めません。
この辺りは土壌が崩れやすいいらしく、ちょっとした雨の後など、斜面が崩落している現場に出会うことが頻繁にあります。
ほぼ等高線に沿ったルートを辿ったあと、一度谷を底まで下りきり、反対側の山に登りなおします。上った先は有名な大垪和の棚田のあるところです。
棚田を後にし先へ進みます。ビールを飲むのは結構ですが、空き缶をどうして車から投げ捨てるのでしょう。
一軒の農家の庭先に紅白の梅が見事でした。快適な尾根筋の道を通って旭川ダムまで下ります。
下りたら、また登らなければなりません。おむすびの様な山のてっぺん、そこまで登ると尾根道が始まります。そこまではしっかり上り、そこから先もだらだら上りです。真ん中の写真の木の幹の向こう、遥か稜線の上にうっすら鉄塔が見えています。そこまで上っていきます。
鉄塔のところまでやってきました。再び棚田のところを通って谷を下り、山をもう一つ登りなおして車のところまで帰らなければなりません。
と、思っていたらパンクしてしまいました。日が西に傾きはじめているので急いで修理しないといけません。
このコースには一箇所、とても残念なところがあります。いやな写真ですが見てください。
村はずれの谷川が不法投棄のサイトになっています。ゴミのあるサイトはエリアの瑕疵です。今は力が無く、今日は退散するしかないのですが、いずれ何とかしたいものです。
景観が人々にとって価値ある対象ではないということ、それは一つの貧しさの現われとして私の目に映じます。効率、金銭、そうしたものの価値の前に景観は等閑視されてきました。しかし本当の豊かさとは何かという問い、それはまだ一部の人の心の中にしか宿っていないのかもしれませんが、やがてそれが一つの時代精神として巷間に流布したとき、パラダイムシフトという言葉の一つの精華として景観(ランドスケープ)が価値のヒエラルキーの上位に登場してくることでしょう。私はそうした動きを少しでも早めるために働きたいと考えています。